AIDMAとは

マーケティング用語

マーケティングにおける消費者の行動モデルはたくさんありますが、そのひとつにサミュエル・ローランド・ホールが提唱したAIDMA(アイドマ)というものがあります。AISAS、SIPSなど行動モデルと何が違うのでしょうか。過去・現在の行動モデルを理解することで、インターネット時代の顧客行動をより理解できるようになるでしょう。ここではAIDMAについて、くわしくみていきます。

AIDMAとは

1920年代にサミュエル・ローランド・ホールが示した消費者心理プロセスの概念で、Attention(注意)、Interest(興味)、Desire(欲求)、Memory(記憶)、Action(行動)の頭文字からなる言葉で、アイドマと読みます。顧客の購買行動や心理プロセスを示したもので、AttentionからActionに進むにつれ、消費者が絞り込まれていきます。かつては、顧客がネットを駆使して商品情報を検索するようなことはなく、企業がマスメディアを使うことで情報が一方的に顧客へ伝えられていました。

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AISASとは

AISASとの違いとは?

AISASはしばしばAIDMAと比較されますが、このふたつは前提とする世界が大きく異なります。

AISASは、顧客がAttention(認知)→Interest(興味)、Search(検索)、Action(行動)、Share(共有)の順に行動すると考えています。AISASはインターネットやスマートフォンの普及により顧客がネットを通じ、顧客自らが自発的に商品について調べることを前提とした顧客行動モデルであり、AIDMAはネットのない世界、顧客が受動的であることを前提とした、かつてのプロダクトアウトだった時代の顧客行動モデルなのです。

顧客行動モデルは顧客を取り巻く環境の変化により、時代とともに変化しています。現在の顧客行動は自発的なものとなり、ネットへの接続も当たり前のものとなっています。今後も新たな情報伝達手段が現れれば、顧客行動もまた変化すると考えられます。過去の行動モデルやネット登場以降の顧客行動モデルを理解することで、5Aモデルについても理解が深まるでしょう。ぜひこの機会にさまざまな顧客行動モデルの理解を深めてください。

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