Z世代とは

マーケティング用語

今回の記事では世代区分のひとつとして知られるZ世代について紹介します。Z世代は1990年代後半に生まれた世代以降の人々を指しますが、現在、成人して社会にではじめており、今後の企業のマーケティング活動上で無視できない存在に成長していくでしょう。ここではZ世代の概要やミレニアル世代との違いについて詳しくみていきたいと思います。

Z世代(Generation Z)とは

Z世代(Generation Z)とは、1997年〜2012年に生まれた若者世代をいいます。正確な年数は国による違いや厳密な定義がないため、概ね1990年代中盤以降に生まれた世代と覚えておくのがよいでしょう。ひとつ前の世代であるミレニアル世代は1981年〜1995年に生まれ、成長とともにインターネットが発達していった世代であり、初期のデジタルネイティブですが、Z世代は生まれた時からインターネットが利用可能だった、真のデジタルネイティブと言える世代です。スマートフォンが当たり前となった世代でもあり、ソーシャルメディアを日常的に使いこなすソーシャルネイティブとも言えます。ポスト・ミレニアル世代、iGen、スマホ世代ともいわれることがあります。

2020年から2030年にかけてZ世代は成人を迎え、社会の中核となることから、Z世代の価値観が今後世界中で影響力を強めていくのではないかと考えられます。彼らに対して効果的なマーケティングを行えるように、Z世代の特徴を把握しましょう。

高い情報リテラシーを持ちながら保守的なZ世代

生まれたときからスマホ、インターネットが当たり前の真のデジタルネイティブであるZ世代は、テクノロジー、ソーシャル面でミレニアル世代と共通点も多いのですが、Z世代の信念や価値観は彼らの親の世代にあたるジェネレーションXやベビーブーム世代に似た側面も持っています。たとえば、2008年のリーマンショックに端を発する世界金融経済危機で不況を経験し、保守的な考えを持つようになったジェネレーションXに育てられたことで、お金・キャリア・教育に対し保守的な傾向を持つことが挙げられます。

Z世代の価値観とは

Z世代はミレニアル世代よりもインフルエンサー影響が強い

SNSの発達により多くのフォロワーを持ち、他者に影響を与えるインフルエンサーはZ世代に絶大な影響を持ちます。特にYouTubeで活躍するフォロワー数の多いYouTuberは、Z世代にとっては、テレビに出ている著名人、俳優、芸人、スポーツ選手などの従来の有名人よりも信頼されているのです。2020年から3年連続で、小学生の将来つきたい職業1位に「YouTuber」がランクインしたこともこの特徴があらわれているといえるでしょう。

オープンなコミュニケーションを重視

日常的にSNSを使ったコミュニケーション、情報収集が当たり前のZ世代にとっては、自らの情報をオープンにすることに慣れています。双方向でのコミュニケーションが当たり前の世代のため、ブランドのとのコミュニケーションも、職場でのコミュニケーションもオープンなものを求めます。実際に会って話すこと、オンラインツールでのコミュニケーションの両方をシームレスに行うことが重要です。

ブランドよりもユニークな商品を求める

Z世代はミレニアル世代と比べると人と同じように見られることを嫌います。画一的な製品より個性的なユニークな商品や他人とかぶらない数量限定商品に注目しています。新しいものやブランド物を選ぶのではなく、それが自分の気に入ったものであるか、ユニークであり、自分らしいかが選択基準となります。

プライバシーに配慮する

SNSの普及した時代に生まれたZ世代は、常に自身の体験や心境を共有したいと思っていますが、炎上や住所特定などのトラブルを目の当たりにしていることから、プライバシー保護に気を配っています。オフラインでもオンラインでも常につながっていたい気持ちはある一方で、親しい人だけにしかプライベートは見せないなど、プライバシーへの配慮を体得しています。

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