マーケティング1.0

「マーケティング」という言葉は 19世紀の終わりに生まれ、世の中に認知されるようになったのは20世紀初頭と言われています。イギリスで18世紀半ばから19世紀にかけて起こった産業革命を皮切りに、工業製品による大量生産・大量消費が可能になりました。この頃は圧倒的に需要が供給を上回っていたので、とにかく安く製品を大量に作れば売れる、という時代でした。ただ植民地があるイギリスと違い、アメリカでは広大な国内で製品を販売する必要があり、土地によって気候も風土も、人々の価値観も違うとなると、自ずとその土地土地に合わせた販売計画や販売方法などを考えねばなりませんでした。つまり、効率よく大量生産し、それを消費者に届けるためには、市場や消費者を分析し、それに合った戦略を立てる必要があったのです。このような過程で「マーケティング」という言葉が生まれていったという背景があります。