『マーケティング5.0』新コンセプトCI-EL 第5回 マーケティング5.0時代のリーダーシップ

2021/05/31 10:00:00 / by 5A LS 編集部 posted in 5A Loyalty Suite, インタビュー, マーケティング5.0, ヘルマワン・カルタジャヤ

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「CI-EL(シエル)」という新しいコンセプトを解説していくシリーズ第3回。コトラーの『マーケティングX.0』シリーズの共著者であるヘルマワン・カルタジャヤ氏をお招きし、新しい起業家精神の概念である「CI-EL」について解説していきます。『マーケティング5.0』では、ヒューマニティのためのテクノロジーを扱っています。アフターコロナの時代を見据え、我々はテクノロジーの進化だけでは今後のマーケティングで勝っていくことは難しく、いかに人間とテクノロジーを共存させていくかが、今後の成功の鍵と見ています。今回は最終回です。起業家と現場プロフェッショナルとの違いを確認し、CI-ELの観点からマーケティング5.0時代に必要なリーダーシップについて解説していきます。

起業家とプロフェッショナルの違い

起業家とプロフェッショナルの違いは、起業家は機会を探求する人であり、プロフェッショナルは既存事業を安定的に運用する人です。機会は脅威を伴います。この2つを目の当たりにしたとき、プロフェッショナルは常に脅威に目を向けます。一方で、起業家は機会の方に注目します。プロフェショナルはリスクを回避し、機会があるにも関わらず、リスクを取りたがらないです。ですから、プロフェッショナルからはクリエイティブなアイデアは生まれません。

起業家は従業員のリーダーです。部下は我々に指示を出してくださいと言います。日本企業のボトムアップ型経営システムはうまくいっています。ボトムアップ、トップダウンのバランスが取ることがポイントですが、トップダウンのアプローチだけを使うとスタッフは待ちの姿勢になってしまいます。「なにか革新的なことをしてください。私も改善します。現場はプロフェッショナルとして指示に従います」となってしまうわけです。

起業家は誰とでもネットワークを築けます。協力者とネットワークを持ちます。プロフェッショナルの人たちは、すべて自分でやろうとします。自分がベストであると考えるからです。起業家は自分がベストであるなどとは決して考えませんから、誰かしらと提携したいのです。スタートアップからはじまったFacebook、Googleなどの企業は他社と提携したり、小企業を買収したりします。なぜなら小企業はイノベーションに長けていることが多いからです。企業規模が大きくなるほど一般的にはイノベーションのスピードが遅くなります。

企業規模が小さいほど、CI-ELはうまくいきます。企業が巨大化すると経営やシステム上の問題があり、PI-PMの方がうまくいきます。しかし今日のウィズコロナ、今後訪れるでろうアフターコロナの時代においてはPI-PMだけでは充分ではないと考えます。これからの時代においては、PI-PMとCI-ELを統合しなければなりません。PI-PMが不要ということではなくPI-PMは企業活動を安定させるためには必要であると考えています。起業家はいるのに、プロフェッショナルがいないというのは間違っています。なぜなら、実際の仕事をするのはプロフェッショナル達だからです。つまり、企業の中に起業家がいてプロフェッショナルもいるのです。

プロフェッショナルを教育し、その人が起業家精神を備えることができれば、そのプロフェッショナルが企業を大いに助けてくれるでしょう。私はこれを、起業家的プロフェッショナルと呼んでいます。彼らがさらに成長すれば革新的な非常に生産的なプロフェッショナルとして頭角を現すでしょう。クリエイティブであればさらによく彼らはクリエイティブなプロデューサーとなります。しかし、スタッフ全員にCI-ELを実行するように強いることはできません。なぜなら、スタッフの中にはCI-ELが得意だけれどPI-PMができない人、あるいはPI-PMが得意な人もいるわけです。ですからCI-ELPI-PMを人的観点からも統合させていく必要があります。

バランス・スコアカードを見ていきましょう。組織的要素はマーティング要素をサポートし、マーケティング要素は財務活動的要素を支える構造です。組織観点からは機会を探求する人、リスクを取る人、ネットワークのコラボレーターが私がPDBの部分で述べた3つのI、Identity(アイデンティティ)、Integrity(インテグリティ)、Image(イメージ)を生み出します。マーケティング観点からは顧客、商品、ブランドにおいてPDB、すなわちPositioning (ポジショニング)、Differentiation(差別化)、Brand(ブランド)によって差別化していきます。つまり起業家精神、起業家価値は新たなアイデンティティを生み出し、他社との差別化を経て財務面へつながり、キャッシュフローを生み出していくわけです。キャッシュフローとは、オペレーション、財務活動、投資をあわせたものです。これが組織的要素、マーケティング要素、財務活動的要素を統合した状態です。

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『マーケティング5.0』新コンセプトCI-EL 第4回 起業家とリーダーの事例紹介

2021/05/10 10:00:00 / by 5A LS 編集部 posted in 5A Loyalty Suite, インタビュー, マーケティング5.0, ヘルマワン・カルタジャヤ

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『マーケティング5.0』新コンセプトCI-EL 第3回 クリエイティブとイノベーティブの事例紹介

2021/04/19 10:00:00 / by 5A LS 編集部 posted in 5A Loyalty Suite, インタビュー, マーケティング5.0, ヘルマワン・カルタジャヤ

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「CI-EL(シエル)」という新しいコンセプトを解説していくシリーズ第3回。コトラーの『マーケティングX.0』シリーズの共著者であるヘルマワン・カルタジャヤ氏をお招きし、新しい起業家精神の概念である「CI-EL」について解説していきます。『マーケティング5.0』では、ヒューマニティのためのテクノロジーを扱っています。アフターコロナの時代を見据え、我々はテクノロジーの進化だけでは今後のマーケティングで勝っていくことは難しく、いかに人間とテクノロジーを共存させていくかが、今後の成功の鍵と見ています。今回はCI-ELにおける投資家精神の事例をみていきます。まずはCとIについてみていきましょう。

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『マーケティング5.0』新コンセプトCI-EL 第2回 クリエイティビティとは

2021/04/12 10:00:00 / by 5A LS 編集部 posted in 5A Loyalty Suite, インタビュー, マーケティング5.0, ヘルマワン・カルタジャヤ

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『コトラーのマーケティングX.0』の最新書(英語版)が2021年2月に発売されました
トランスコスモスでは、本書の共著者であるヘルマワン・カルタジャヤ氏のWebセミナーを2020年7月に開催。新しい時代のマーケティング戦略として、「CI-EL(シエル)」というコンセプトについて語っていただきました。

第2回では、「マーケティング5.0を実現するための人間性・クリエイティビティ」についてご紹介します。

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『マーケティング5.0』新コンセプトCI-EL 第1回 CI-ELとオムニハウスとは

2021/03/04 10:00:00 / by 5A LS 編集部 posted in 5A Loyalty Suite, インタビュー, マーケティング5.0, ヘルマワン・カルタジャヤ

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『コトラーのマーケティングX.0』の最新書(英語版)が2021年2月に発売されました
トランスコスモスでは、本書の共著者であるヘルマワン・カルタジャヤ氏のWebセミナーを2020年7月に開催。新しい時代のマーケティング戦略として、「CI-EL(シエル)」というコンセプトについて語っていただきました。

『マーケティング3.0』では人間中心のマーケティング、『マーケティング4.0』ではテクノロジー時代のマーケティングについて述べていますが、『マーケティング5.0/Marketing 5.0』では、ヒューマニティのためのテクノロジーを扱っています。アフターコロナの時代を見据え、我々はテクノロジーの進化だけでは今後のマーケティングで勝っていくことは難しく、いかに人間とテクノロジーを共存させていくかが、今後の成功の鍵と見ています。

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