中国のSNSプラットフォーム

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現在、中国のSNS人口は9億人を超えていると言われており、数年以内に10億人を突破すると言われています。
今回は、そんな中国のSNSプラットフォームについて解説していきます。

中国の主要なSNSプラットフォーム

中国では情報統制政策の影響もあり、Twitter、Facebookなど中国以外で使われているSNSは、一部のユーザーを除き、使用できない状況にあります。
そのため、中国独自のSNSプラットフォームが大きく成長しており、中国の人口も相まって、他国のSNSを凌ぐ勢いとなっています。
以下は、中国で使われている代表的なSNSプラットフォームです。

・微信(WeChat・ウィーチャット)
・微博(Weibo・ウェイボー)
・抖音(TikTok・ドウイン)
・紅小書(RED・レッド)

微信(WeChat・ウィーチャット)

WeChatは、中国版LINEと言われているプラットフォームで、機能はLINEに極めて類似しており、個人間のやり取り、グループチャット、企業アカウントなどから情報配信を行うことが可能です。
その他にも、ミニプログラムと呼ばれるWeChat内で動作するアプリケーション機能や、EC機能、日記共有、ニュース閲覧など様々な機能が搭載されています。
また、微信支付(WeChatPay)と呼ばれる決済サービスも搭載されており、モバイル決済やオンライン取引に用いることが可能です。
中国国内の飲食店では、WeChatアカウント上にメニューを掲載して、店舗のWeChatアカウントで注文を行うことも一般的になりつつあり、なくてはならないデジタルインフラの一つともいえるプラットフォームになっています。
WeChatにおいて、企業アカウントを利用した情報発信やマーケティングは非常に効果的といわれています。
世界での利用者数は約12億人とも言われる巨大SNSです。

微博(Weibo・ウェイボー)

Weiboは、TwitterとFacebookの要素を併せ持つSNSプラットフォームで、ミニブログタイプのSNSに分類されます。
Twitterのようなインターフェイスですが、Twitterと比較すると一度に投稿できる情報量が多い点などはFacebookに近いといえます。
検閲が厳しいSNSといわれており、特定のキーワードを含む投稿が行えない他、政治的に問題があると判断された投稿は、人の目によりチェックされており、削除されることもあるようです。
公式アカウントによる情報発信や、SNS広告、インフルエンサーマーケティングといったマーケティング活動が盛んに行われています。
5億人以上のユーザーがいるとされています。

抖音(TikTok・ドウイン)

中国国外ではTikTokと呼ばれている動画SNSプラットフォームです。中国国内ではTikTokと異なる「抖音」という名称で独立したアプリとしてリリースされており、アカウント登録には中国国内の電話番号、もしくは中国国内で登録されている身分情報登録が必須となっています。
そのため、現在、日本からは閲覧こそできますが、情報発信することは難しいSNSとなっています。
TikTokとの大きな違いはEC機能が搭載されており、ライブコマースという生配信を利用した商品販売手法が盛んに行われているという点です。この機能は抖音のみに搭載されている機能で、中国国外向けのTikTokでは利用できません。
6億人を超えるユーザーがいるとされており、一級都市での普及率が比較的高いことが特徴です。

紅小書(RED・レッド)

REDは中国版Instagramと言われているSNSプラットフォームで、女性の利用者割合が非常に高いことが特徴です。
主な投稿コンテンツは、写真、動画、文章となっており、SNS型のECサイトとしての側面も持ち合わせています。
投稿内容は、流行のコスメや美容系グッズの商品レビューなどが多く、流行にのりたい若者層が主な利用者となっています。
多くの企業がインフルエンサーマーケティングを行っており、企業とインフルエンサーのためのマッチングプラットフォームも運営されています。また、ECやライブコマースも盛んに行われています。
女性向けの流行商品のマーケティングには最適のプラットフォームといえるでしょう。

その他のプラットフォーム

快手(Kuaishou・クアイショウ)というTikTokのようなSNSプラットフォームや、百度贴吧(Baidu Tieba・バイドゥティエバ)という掲示板形式のプラットフォーム、BilibiliといったYouTubeやニコニコ動画のような動画プラットフォームも人気です。

このように、中国には様々なSNSプラットフォームが存在しており、企業はそれぞれのプラットフォームの特性を生かしたマーケティング活動を行っています。
中国は政治体制による規制が厳しいため、海外と比較して、マーケティング活動が難しい地域ではあるものの、人口や経済成長の面からグローバル企業としては魅力的な市場です。
これら中国SNSの特徴を理解し、戦略を立てることが中国デジタルマーケティングにおいて、非常に重要になることでしょう。

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